「鶴瓶の家族に乾杯」で、鶴瓶が偶然に出会った人がすごかった!
当時、人間国宝であった沈壽官(ちん・じゅかん)14代です。
沈壽官(ちん・じゅかん)は薩摩焼の普及に尽力されました。
薩摩焼はうつくしいです。
薩摩焼に興味がある方は、三越で展示会が開催されるときに、どうぞご覧になってください
そこで、こちらでは沈壽官について、
・沈壽官15代プロフィール
・人間国宝14代とは?
・14代と鶴瓶との出会い
を調査していきます。
また、この記事の後半では、
沈壽官についての動画を掲載しています。
ぜひ、合わせてチェックしてみてくださいね。
沈壽官15代プロフィール
出典:沈壽官窯
1983年:早稲田大学 卒業
1988年:イタリア国立美術陶芸学校GAETANO BALLARDINIファエンツァ校専攻科卒業
1990年:大韓民国京畿道 金一萬土器工場にてキムチ壷製作 修業
1999年:1月15日、十五代 沈 壽官を襲名
15代は若い頃は家を継ぐという事に漠然とした不安と嫌悪を感じていたそうです。
しかし、文明の利器など何もなかった時代の先人達の優れた手仕事に出会ってから、父から受け継ぐ伝統は自分を縛るものではなく、かけがえのない宝なんだと、思えるようになったそうです。
「四百年の昔遥かに玄界灘(福岡の海)の波濤を越え、見知らぬ国(日本)でその技を糧に第二の人生に挑んだ初代達の悲しみも偲びました。」と語られています。
数々の賞を受賞されて、現在は鹿児島陶芸家協会会長に就任されています。
父である14代沈壽官は、司馬遼太郎さんの短編「故郷忘じがたく候」に出てくる、主人公なんですね。
とても、苦労されたと思われます。
そんな、すごい人に、鶴瓶師匠は偶然であったんです。
これは、奇跡といっていいのではないでしょうか。
人間国宝14代とは?
出典:朝日デジタル
薩摩焼宗家14代沈壽官(ちん・じゅかん、本名大迫恵吉=おおさこ・けいきち)さんは2019年6タウ16日にお亡くなりになりました。
92歳だったそうです。
司馬遼太郎の短編「故郷忘じがたく候」の主人公です。
まだ読んだことがないので、これを機会に読んでみるつもりです。
司馬遼太郎さんのファンですから。
14代沈壽官(大迫恵吉)さんは早稲田大学を卒業後、13代が亡くなられた1964年に14代を襲名されています。
薩摩焼を通じた日韓の文化交流に貢献。
韓国名誉総領事に任命されています。
日韓文化交流活動が評価され、旭日小綬章を受章されているすごい人なんですね。
出典:オークファン
沈壽官 薩摩焼とは?
薩摩焼を代表する窯元が「沈壽官窯(ちんじゅかんがま)」です。
「薩摩焼」は国の伝統的工芸品指定を受けています。
沈壽官窯には、「故郷忘じがたく候 文学碑」があります。
これは、作家、司馬遼太郎が、現当主の先代にあたる14代沈壽官氏を主人公に綴った作品の、出版記念碑です。
「故郷」とは、はるか海の彼方にある朝鮮の地のことです。
初代をはじめ薩摩にたどり着いた陶工たちは、この美山の地が祖国に似ているとの理由で、この地に住みついたと言われているそうです。
沈壽官窯の代名詞は美しい白薩摩です。
黒薩摩と白薩摩の違いは、土に鉄分を含んでいるかいないかの違いだそうです。
きれいな白薩摩を島津家に献上すると、喜んだお殿様がその功績をたたえ、薩摩焼と名付け、島津家が独占しました。
庶民は黒薩摩、なんですね。
こうして薩摩の地に、藩御用達の白薩摩と、庶民が使う黒薩摩が生まれました。
成形で基本の形を作ったら、白薩摩は「透し彫り」や「絵付け」の工程に進みます。
世界が称賛した透し彫りは本当に美しいですね。
出典:ギャラリービーンズ
もし、沈壽官窯に行かれたら、おみやげのおすすめはマグカップです。
一番人気は大きめサイズのマグカップで、金の縁取りがあって4000円台で手に入ります。
14代と鶴瓶との出会い
『鶴瓶の家族に乾杯』で鶴瓶さんに出会ったのは、本当に偶然だそうです。
事前の打合せは全く無し。
鶴瓶さんが『トイレ貸して…』と来られたとき、14代が店におられたそうです。
14代はタレント性では決して引けを取らないそうで、鶴瓶さんと一時間半のトークをされたとか。
すごい偶然ですね。
まとめ
さて、ここまで沈壽官について
・沈壽官15代プロフィール
・人間国宝14代とは?
・14代と鶴瓶との出会い
について調査してきました。
いかがでしたでしょうか?
私は焼き物が好きで、いろいろな窯元を訪ねてきました。
鹿児島へも行きましたが、沈壽官窯の知識がなくて、たぶんスルーしているんですね。
薩摩焼もおみやげ屋さんで見ましたが、黒薩摩だったので何となく買わずじまい。
白薩摩のマグカップを買いたかったです~