佐々木早苗さんは芸術家です。
1963年、岩手県花巻市に生まれました。
小学校の低学年で障害者支援施設に入所して、以来施設で暮らしています。
創作に目覚めたのは30代になってから。
簡単な手芸を学び、次第に「創作」へとつながっていきました。
昨年は、るんびにい美術館で初めての展覧会を開催しました。
そこで、こちらでは佐々木早苗さんについて、
・佐々木早苗(るんびにい美術館)のアートが圧巻!
・刺繍や織物を花巻から発信!
を調査していきます。
佐々木早苗(るんびにい美術館)のアートが圧巻!
創作活動は、施設の織物作業でさをり織りを習得したのが始まりです。
その後、自分で紙とボールペンを見つけてきて、紙片にびっしりとボールペンで線を書き込み、塗りつぶしていく、不思議な作業が始まりました。
佐々木早苗さんは、一つの作業にのめり込むと、ずっと続けて作品を創ります。
そして、数ヶ月から数年の期間取り組んだら、飽きて、次の仕事に移行するそうです。
飽きてきた目安は、居眠りが多くなったり、仕事が大味になったり。
わかりやすいですね。
最近は、丸く切り抜いた画用紙に同心円状にいろんな色を塗って、衝立(に貼った紙)に糊で貼っていくという制作に没頭しているそうです。
出典:るんびにい美術館
しかし、この作業がいつまで続くかは、本人にもわからないのではないかといわれています。
だれかに見せるつもりもなさそうでしたが、展覧会の話にはすんなりOK。
昨年は、20年ほどの間に生み出した不思議なアートを展示して、みせてくれました。
とっても不思議で、見る人を圧倒的な力で引き込む早苗さんの創造の秘密が垣間見えたような展覧会だったそうです。
刺繍や織物を花巻から発信!
佐々木早苗さんは、フランス・パリでの出品経験もあります。
展示を企画したのは佐々木さんを10年以上見守ってきた、るんびにい美術館のアートディレクター板垣崇志さんです。
アートを通してボーダーレス(境界のないこと)を目指しているそうです。
知的障害のあるアーティストが描く作品の魅力について
1つ目は、知的障害、健常者、というヒューマンカテゴライズは関係なく、アートを評価する上では両者共に平等である、という考え方。
2つ目は、知的障害(自閉症、ダウン症など)のある方がもつ強烈なこだわりが、独創的な作品を生み出しているという考え方。
板垣崇志さんのことば
彼女のボーイフレンドは創作表現かもしれない。
一つの表現(絵・切り紙・刺繍など)に数か月から数年集中し、不意にその表現と別れを告げ、別の表現へ移ります。
その期間に他の創作表現に浮気することは断じてありません、そしてなにより、どのボーイフレンドも、ちょっとクレイジーです。
障害者でアーティスト。
雑念のない、本物のアーティストではないでしょうか。
株式会社ヘラルボニー及び、「MUKU」の代表を務める松田崇弥(マツダ・タカヤ)さんが、福祉施設に所属するアーティストが描くアート作品をプロダクトに落とし込み、社会に商品として、発信されています。
佐々木早苗さんの作品ももちろん、商品として発信されています。
出典:HERALBONY
出典:HERALBONY
素晴らしい取り組みだと思います。
まとめ
さて、ここまで佐々木早苗さんについて
・佐々木早苗(るんびにい美術館)のアートが圧巻!
・刺繍や織物を花巻から発信!
について調査してきました。
いかがでしたでしょうか?
ひとつのことに没頭して、すばらしい作品を創作なさっています。
るんびにい美術館には、他にもアーティストがたくさんいらっしゃいます。
みなさんの作品が商品となり、収益につながるのは素晴らしいと思いました。